オオギリ・レーダー

僕が聞きたい人に聞きたいことを聞いてログを載せるブログです。

INTERVIEW #5 不治ゲルゲ さん 

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名前 不治ゲルゲ
大喜利暦 2005年~
所属団体(活動場所) オオギリクレイジー
主な実績 第二回ミギリー優勝 第三回転脳児杯優勝 第五回転脳児杯優勝 第一回鴨川杯優勝
生まれ年 1973年
住んでる都道府県 大阪府
Twitter @fujigelge
ブログ 藤寿男の後悔日誌OMMZ

 

不治ゲルゲさんが大喜利をする理由を
始めた当初→現在 の数値を5段階評価にして教えてもらいます

項目は以下の5つです

大喜利が大好き

・自分の発想を表現する手段として適している

・面白い人に会いたい

・一番になりたい、他人と勝負して勝ちたい

・あなただけの理由

 

あのころ: それでははじめます

あのころ: よろしくお願いします重鎮

不治ゲルゲ: 僕重鎮

あのころ: 伝わらない笑

不治ゲルゲ: 文字ではなw

あのころ: 言い方めちゃくちゃキュートなんですけど文字だとね笑

あのころ: 今回はゲルゲさんのキュートさをできるだけ伝えられればと思います

あのころ: それでは一つ目いきますね

不治ゲルゲ: はい

あのころ: 大喜利が大好き』 過去 4→現在2

あのころ: ゲルゲさんの大喜利との出会いはどんな感じだったんですか?

不治ゲルゲ: ミクシィで投稿系のコミュ探してて「笑い」について真剣に考えたかったんで、「ストイッククラブ」っていう大喜利コミュでボケてました。

あのころ: それが2005年辺りですか?

不治ゲルゲ: そう

あのころ: 笑いについて真剣に考えたいっていう動機もすごいですよね

不治ゲルゲ: 当時ギャグマンガ描いてたから.

不治ゲルゲ: 頭の体操っていう感じ

あのころ: ストイックだったんですね

不治ゲルゲ: そうw

あのころ: ストイッククラブにいくほどに笑

不治ゲルゲ: 名前がマジっぽかったんでw

あのころ: そう、当時はプロの漫画家さんだったんですね

不治ゲルゲ: そう

あのころ: 同期はどのような方がいらっしゃるんでしたっけ

不治ゲルゲ: ハイスコアガールの押切蓮介とか、デトロイトメタルシティの若杉さんとか

不治ゲルゲ: 押切蓮介さんねw

あのころ: あはは笑

不治ゲルゲ: 押切蓮介さんはヤンマガで一緒に奨励賞もらったから完全に同期

あのころ: ゲルゲさんがハイスコアガールを手に取って「こいつ同期やねん」って言った時の顔は忘れられません

不治ゲルゲ: 顔に追い抜かれた感出てたやろ?

あのころ: 哀愁しかなかったですね

あのころ: それでは大喜利コミュに向かわれた時も漫画の発想の練習というか勉強というか?

あのころ: 仕事としての面も?

不治ゲルゲ: そう、そんな感じです

あのころ: じゃあ好きは好きだけど真剣にですね

不治ゲルゲ: 仕事に活かそうとしてた

あのころ: なるほどー

不治ゲルゲ: だから

不治ゲルゲ: 対戦での勝ち負けはワリとどうでもよかった

あのころ: 自分で納得いく発想が出ればっていうことでしょうか

不治ゲルゲ: その通り

あのころ: 実際活かされている実感はありましたか?

不治ゲルゲ: あったような、なかったようなw

あのころ: 難しいところですよね笑

あのころ: そこからだんだんと大喜利の好き具合は落ちていった感じですか?

あのころ: 何かきっかけが?

不治ゲルゲ: 最初の方で優勝しすぎた

不治ゲルゲ: 生大喜利での事やけど

あのころ: 満足したんですね

不治ゲルゲ: 「こんだけ優勝したらもうええやろ」みたいな

不治ゲルゲ: これで誰もオレをおもんないとは言わせん!みたいなw

あのころ: そうそうたる優勝歴ですもんねー

不治ゲルゲ: ギャグマンガ家が素人に負けてたまるかっていうのもちょっとあった

あのころ: なるほど

不治ゲルゲ: それからみんなのレベルが上がっていって、オレが頑張らんでも観てるだけで楽しくなり始めていって勝負熱みたいなのがどんどん冷めていきました

あのころ: もうお前らに手本は見せたってことですね

不治ゲルゲ: その言い方感じ悪いw

あのころ: 大丈夫です!ゲルゲさんは面白いですから!

不治ゲルゲ: そうかあ?(感じ悪い顔で)

あのころ: ゲルゲさんが機嫌いいことが一番です

あのころ: そんな空気の中でオオギリクレイジーが生まれたんですか?

不治ゲルゲ: 転脳児杯の存在は大きかった

あのころ: 今でも東京で行われてる大会ですね

不治ゲルゲ: あそこで矢野号くんとか村橋くんとかおもしろい人に出会って、「こいつら集めたらライブできるんちゃうか?」と思っていろんな人に声かけて始めました。

あのころ: そう思うと長い付き合いですね

不治ゲルゲ: 長いねぇ

あのころ: 僕が見に行ったときはベジータ芸人のR藤本さんもいらっしゃいましたね

不治ゲルゲ: おったwでもオオギリクレイジーには出てない。その前進の「右脳ノ力」っていうので一緒にお笑いライブやってた

あのころ: 右脳ノ力がクレイジーの前身なんですね

不治ゲルゲ: そう、前身

あのころ: ミクシィコミュニティの大喜利頭脳バトルのライブ?

不治ゲルゲ: 頭脳バトルの関西人だけのオフ会で結成されたんが右脳ノ力

あのころ: なるほどなるほど

不治ゲルゲ: オレとソバ2といっぺぃとR藤本とグリーンっていう奴が初期メンバー

あのころ: 俺たち面白いからライブやろうぜ!

不治ゲルゲ: R藤本とグリーンがその時すでに芸人やったからそういう発想になった

あのころ: その段階から芸人も素人も入り混じってたんですね

あのころ: ゲルゲさん自身も芸人されてましたしね

不治ゲルゲ: 初舞台が35歳w

あのころ: 若手w

不治ゲルゲ: 酔狂すぎる

不治ゲルゲ: それはベスタキュ(借りパク憐みの令)にコンビ組みませんか?って誘われたからやったんよ

あのころ: そうだったんですね。年の差カップル

不治ゲルゲ: 心の中で「おれもうええ年したおっさんやぞ!?こいつマジか!?」って思った

あのころ: 嬉しかったくせにー笑

不治ゲルゲ: 嬉しかったwえへw

あのころ: ゲルゲさんの目から見て芸人と素人の差ってなんですか?

不治ゲルゲ: これ未だに記憶に残ってるねんけど、昔、「ひょうきん予備校」って」いうテレビ番組があって。知ってる?

あのころ: 知ってます

あのころ: ダウンタウンとかもいた

不治ゲルゲ: そうそう、ダチョウ倶楽部とか

あのころ: 授業スタイルのセットで

不治ゲルゲ: で、毎回生徒(若手芸人)が「オレたちひょうきん族」に出られるように芸人の先生が講師にきて授業するんですよ

不治ゲルゲ: そこで、島田紳助が素人とプロの違いの話してて

不治ゲルゲ: 10おもしろい事言って、2~3笑いとるのが素人

不治ゲルゲ: プロは7くらい笑いとらなあかんみたいな事言うてて

不治ゲルゲ: それ頭にこびりついてる

あのころ: 打率なんですね

不治ゲルゲ: そう

不治ゲルゲ: だから大喜利に関してもそう思ってる

不治ゲルゲ: あてずっぽうやってる間は素人みたいな

あのころ: なるほど!

あのころ: すてきやん!

不治ゲルゲ: クンッ

不治ゲルゲ: クンッ

不治ゲルゲ: (鼻から息を抜く音)

あのころ: 伝わるかな笑

不治ゲルゲ: さあw

あのころ: そういえば

あのころ: 僕が最初にゲルゲさんに会ったのがお花見大喜利(2008年)なんですが

不治ゲルゲ: うん

あのころ: ツイッターでその後に

あのころ: こんなツイートしてるんですよ

不治ゲルゲ: キャー

あのころ: こないだ発掘されて顔真っ赤です

不治ゲルゲ: 会えてよかったな

あのころ: まーな!!!

あのころ: 次いきます

不治ゲルゲ: はい

あのころ: 『自分の発想を表現する手段として適している』 過去3→現在3

あのころ: これはどういう意味合いなんですか?

不治ゲルゲ: まだ他にあると思ってるから

あのころ: なるほど、そうだと思いました

不治ゲルゲ: 大喜利以外のおもしろい事も好きやから

あのころ: 大喜利が適していないという意味合いではなく、ですね

不治ゲルゲ: もしかしたら大喜利が向いてないかもしれんし

不治ゲルゲ: そんなに大喜利に固執してないですね

不治ゲルゲ: だからオオギリアウトサイダーとか考えたり

あのころ: あれは大喜利じゃないですもんね笑

不治ゲルゲ: あれを大喜利って言ったら本気で大喜利してる人怒るでしょ

不治ゲルゲ: オレが前に出なくてもおもしろい事考えたりやってみたい

あのころ: プロデューサー的な立場ですね

不治ゲルゲ: 他人のおもしろいを待ってられない

あのころ: 企画を考えるのも好きなんですね

不治ゲルゲ: そう

あのころ: 段々と楽しみ方がシフトしていってるのがわかります

不治ゲルゲ: もう大喜利飽きた人の考え方になってきてる。オオギリアウトサイダーの大喜利貴族みたいにw

あのころ: あの設定はフィクションじゃなかったんですね笑

あのころ: でもやっぱりこの界隈で表現するのを選ばれてるんですか?

あのころ: あ、じゃあ次の項目にうつります

不治ゲルゲ: はい

あのころ: 『面白い人に会いたい』 過去2→現在5

あのころ: 当初の目的が自己鍛錬のような感じでしたから当然この数字でしょうけど随分会いたくなりましたね

不治ゲルゲ: 当初は会えると思ってなかったから

あのころ: そうですね笑

不治ゲルゲ: 実際、会えたらもっと会いたい!ってなってきた

あのころ: その、さっきの続きですがこの界隈の人がやっぱり好きなんですか?

不治ゲルゲ: この界隈っていうか、オレを笑わせてくれる人はみんな好き

不治ゲルゲ: オレを笑わせてくれる人がいっぱいいたらオレは

不治ゲルゲ: 笑わせなくてもいいし

あのころ: わかります

あのころ: いいですね

不治ゲルゲ: 楽できる

あのころ: 楽ww

あのころ: 重鎮ですからね

不治ゲルゲ: 僕重鎮

あのころ: ここまで来たら伝わるかな

不治ゲルゲ: 伝わらない!

あのころ:

あのころ: お前ら見とくから楽しいことやっとけと

あのころ: でもこないだの鴨川杯見たらまだまだ現役ですね

不治ゲルゲ: あの時はマジで勝ちたかった

不治ゲルゲ: 久々にそう思った

不治ゲルゲ: だからあんな必死やってん

あのころ: 人がいっぱいいたからとかですか?

不治ゲルゲ: そう、おもしろい人いっぱいおってテンション上がってた

あのころ: あ、じゃあこの流れで次の項目に

不治ゲルゲ: はい

あのころ: 『一番になりたい、他人と勝負して勝ちたい』 過去5→現在2

あのころ: 2じゃないですか笑

不治ゲルゲ: 前回の鴨川杯がマックスw

不治ゲルゲ: 2年くらい前からワリと勝負はどうでもよくなってきてる

あのころ: 怪しいなー

あのころ: 実際舞台にあがるとグワッとなるんでしょ?

不治ゲルゲ: 前回の鴨川杯ん時はね

あのころ: 自分を知らない人間の前の方がやっぱり燃えますか?

不治ゲルゲ: そう、それが一番大きいかも。最近顔見知りとばっかりやってるから勝負というより観てる方がおもしろい

不治ゲルゲ: 転脳児杯とか第一回鴨川杯とかは異常に燃えた

あのころ: それはそうですね、誰も知らないんですもんね

不治ゲルゲ: ほとんどオレの事知らんから

あのころ: やっぱりそこが目的なのかも知れないですね

あのころ: 俺を面白いと知らしめる必要がある、と

不治ゲルゲ: ボス猿の考え方w

あのころ: 一回山の上に立ったら満足して「うんうん」とニコニコ見てるという笑

不治ゲルゲ: お前らの食いもん全部よこせみたいな

不治ゲルゲ: そんな態度とったことなけどw

あのころ: 見たことない笑

あのころ: 食いもんへの執着はすごいですけどね

不治ゲルゲ: 最近うまいもんばっか食いに行ってるもんな

あのころ: 笑ってうまいもん食ったら争う必要ありませんからね

不治ゲルゲ: 「オオギリクレイジーグルメ集団にしよか?」とか言ってな

あのころ: サイトにみんなで行ったグルメ情報を載せていくんですよね

不治ゲルゲ: 打倒グルナビみたいな

あのころ: どんどん牙が抜けていく笑

あのころ: それでは最後の項目にいきますね

不治ゲルゲ: はい

あのころ: 『あなただけの理由』 過去5→現在3 

あのころ: ゲルゲさんのあなただけの理由はなんですか?

不治ゲルゲ: オレなんて言ってた?

あのころ: おい!笑

あのころ: ポンコツ!笑

不治ゲルゲ: マジで忘れた

不治ゲルゲ: ログ見るわ

あのころ: 「笑いの事を考えられる」

あのころ: ですよ!

あのころ: まじこの重鎮は…

不治ゲルゲ: そうそうそれ

不治ゲルゲ: 笑いの事に向き合えるのが大喜利の好きなとこ

あのころ: 修行みたいに始めたんですもんね

不治ゲルゲ: そう

不治ゲルゲ: 禅問答

あのころ: ゲルゲさんの人のスタイルの分析とか聞いてると面白いですからね

不治ゲルゲ: そういうの見るのも好き。この人こういう考え方でやってるんやろなあとか、この人プロレスでいうとルチャ・リブレやなあとか

あのころ: 客観的にみてるんですね

あのころ: そういえばステージ上でも焦ってるところみたことないですね

不治ゲルゲ: 結構焦ってるでw

あのころ: あーそうなんだ笑

あのころ: 落ち着いてみえます

不治ゲルゲ: ほんまに真っ白の時結構ある

不治ゲルゲ: で、スベると腕の内側が異常に熱帯びてな

あのころ: あはは笑

あのころ: あつーってなってるんですね

不治ゲルゲ: なる

あのころ: あんまりもうそういう思いもしたくないですか?

不治ゲルゲ: スベりたくない。打率高くやっていきたい

あのころ: じゃあまだまだ戦っていく意思は?

不治ゲルゲ: ぼちぼちかな

あのころ: ふふふ

不治ゲルゲ: あっ!いやオレがお前ら全員ぶっ潰してやるよ!!!(戦(いくさ)へ向けてのアピール)

あのころ: 宣伝無理やりねじこんできた!

あのころ: というわけでまだまだ現役続行のゲルゲさんでした

あのころ: ありがとうございました!

不治ゲルゲ: お疲れ様でした

 

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